禁煙外来、休止のお知らせ
泉大沢ファミリークリニックの禁煙外来では、チャンピックスと呼ばれる禁煙補助薬を導入しております。
この度、チャンピックスの供給不足がしばらく続くとのアナウンスがありましたため、当面新規の禁煙外来は休止いたします。
現在治療中の患者様に関しましては、チャンピックスを確保すべく動いております。
ご不便おかけしますが何卒ご了承のほどお願い申し上げます。
2021年6月28日更新
禁煙に失敗してきた方へ
タバコが体に及ぼす影響
自分の意思だけでは禁煙が難しいのは、ニコチン依存とタバコへの心理的依存のためと言われています。
タバコの有害性
タバコが体に有害であることは科学的に証明されております。
【年間12〜13万人が死亡と推定】
日本では、能動喫煙によって年間12〜13万人が死亡していると推定されています。
能動喫煙によるがん死亡者の数は他の危険因子を大きく引き離して第1位であり、がん死亡の中心的な危険因子であることがわかります。
【様々な病気を患いやすい】
- 脳卒中
- 虚血性心疾患
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 2型糖尿病
など、がん以外の病気も患いやすいことが分かっています。
喫煙による「もったいない」
生活編
- たばこ代がかかる。
→例:1箱440円で1日1箱吸った場合、1ヶ月13,000円、1年16万円の計算 - 時間が奪われる。
→ 1本5分の喫煙でも15本で1日1時間以上の時間を奪われている。- 禁煙すると吸っていた本数が多い人ほど時間にゆとりができるといわれています。
- 年齢よりも老けて見える。
- 病気になって医療費がかかる。
- 受動喫煙によって家族も道連れにしてしまう。
仕事編
- 知らないうちにお客様に嫌がられている。
→ せっかくの接客態度を、たばこが台無しにします。 - 仕事をさぼっているようにみられる。
→ 喫煙による労働生産性の損失は、喫煙者1人で年間平均30万円 - 病気で仕事を休みがちになる。
→ タバコを吸わない人の2倍仕事を休みやすくなる。 - ストレスがさらに増える。
→ ニコチン補給で一時的にストレスが押さえられただけで、禁煙するとむしろストレスが減ることがわかっています。
また「うつ」や「自殺率」が2倍高くなるといわれます。
悩む前に、まずは禁煙外来へ
禁煙の解決策として、自力で禁煙するよりは、禁煙外来や禁煙補助剤を利用した禁煙治療をおすすめいたします。
禁煙治療をするほうが、
「比較的楽に」
「より確実に」
「費用もあまりかからずに」
禁煙することができます。
まずは、泉大沢ファミリークリニックへご相談ください。
禁煙のメリット・期待できる効果
禁煙は決して、あなたを裏切りません
禁煙から数日後
- 味覚の変化
- 肌の調子
- 口臭
が改善されるなど、すぐに効果を感じるようになります。
禁煙期間1ヶ月
禁煙を1ヶ月以上続けると、
- 咳
- たん
- 喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼーする呼吸)
など、呼吸器の症状改善をはじめとする体調への変化を感じる方が多いです。
禁煙期間2~4年
禁煙を継続すればするほど、呼吸器の機能は良好になっていきます。
また狭心症や心筋梗塞などのリスクも、喫煙者と比べて著しく低下します。
禁煙期間10年以上
禁煙を長期間継続できれば、タバコを吸わない方と同じ健康状態に近付いていきます。
タバコが原因で患う「がん」のリスクも低下します。
- 咽頭がん
→ 咽頭:鼻の奥〜食道に至るまでの通り道 - 肺がん
- 口腔がん
→ 口腔:口の中と唇
禁煙は、決してあなたを裏切りません。
ぜひ一度、泉大沢ファミリークリニックの禁煙外来へご相談ください。
禁煙外来とは
医師による禁煙のサポート
医療機関の禁煙外来は、専門的な知識を持った医師が
- 禁煙補助薬の処方
- 治療の経過観察
- 禁煙中の離脱症状への対処
を行い、禁煙を実現できるようにサポートさせていただきます。
これまで幾度となく禁煙を断念してこられた方は、当院の禁煙治療をおすすめいたします。
タバコは、いつやめても遅くない
長年、喫煙されている方の中には「いまさら禁煙してもどうせ変わらない…」と考えていらっしゃる方が多いように感じます。
しかし、それは大きな誤解です。
タバコは喫煙本数や喫煙年数によって、体へのダメージが蓄積されていきます。
今から禁煙をしても決して遅くはありません。
禁煙を継続することができれば、徐々に体は改善されて健康体へ導かれていきます。
気になる症状や禁煙治療に不安を感じる方、一度ご相談ください。
保険給付の対象となる方
健康保険給付の対象となる方
現在、ニコチン依存症は病気として位置付けられています。
ある一定条件を満たしている方は、健康保険給付の対象となり、比較的安価に禁煙治療を受けることができます。
健康保険給付は以下の条件をすべて満たす方が対象となります。
- 直ちに禁煙しようと考えていること
- ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)が5点以上であること
- 1日喫煙本数×喫煙年数の数値(ブリンクマン指数)が200以上であること
- 禁煙治療を受けることを文書により同意していること
※ ニコチン依存症の診断は医師が行いますので、一度ご相談ください。
自由診療となる方
これまで健康保険によって禁煙外来を受診された方で、初回診察日から1年経過しない方は健康保険給付の対象になりませんのでご注意ください。
※ 1年経過している場合は、健康保険給付の対象となります。(過去に禁煙治療をしたが、再喫煙してしまった)
禁煙治療・費用について
標準的な禁煙治療プログラム
費用の目安について
自己負担額の目安(3割負担)は、13,000〜20,000円程度です。
※ 健康保険等を利用して禁煙治療を行った場合
プログラムのながれ
まずは患者さんと話し合って禁煙開始日を決定します。
その後、12週間に渡り計5回の禁煙の実行継続のための禁煙治療を行います。
- 0週目:初回診察(禁煙開始)
- 2週目:再診
- 4週目:再診
- 8週目:再診
- 12週目:再診(治療終了)
禁煙補助薬
ニコチン製剤とバレニクリンが使用できます。
ニコチン製剤の場合
禁煙後の体重の増加を遅らせたり、抑えたりする効果も期待できますが、心疾患など既往がある方は使用できません。
バレニクリンの場合
飲みはじめ1週間は徐々に薬を増量し、その1週間後から禁煙をはじめることになります。
自然にタバコを吸わなくなった場合は、8日目を待たずに早めに禁煙に入ってもかまいません。
バレニクリンは、特に飲み始めの 1〜2週間に軽い吐き気が出ることがあります。
吐き気を抑えるために、必ず食後に服用することとし、コップ1杯程度の水かぬるま湯で服用して下さい。
離脱症状
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- 喫煙欲求
- イライラ
- 抑うつ
- 落ち着きのなさ
- 集中困難
など、様々な離脱症状がではじめますが、離脱症状の多くは禁煙後4週間以内におさまることが多いです。
ただし、食欲亢進や便秘などのように2ヵ月以上続くものもあります。
これらの離脱症状を抑えて禁煙しやすくするために、禁煙補助剤を使用することが有効です。